まず目に映ったのが抱きかかえられた子供。
ちっちゃいのによくしゃべる。
声の大きさを控えて、話しかける。
それから話しかけられてる男性。
私とあまり年は変わらないように見えるお父さん。
子供と額をあわせて笑う。
そして子供を片手で抱える男性。
がっしりした腕の、恐らくおじいちゃん。
寒いのに、汗だくになって笑っている。
昨日お仕事に向かう電車の中での画(え)。
なんて微笑ましい。
この子は真っ直ぐしなやかに育つだろうな、と思う。
そして同時に思う。
私がその画を描きあげることはないだろう、と。
だからそれは画のまま。
私はそれを外から見ている。