世界、とは何でしょうか。
例えば私の世界、は、
私が意識し、捉えることのできる範囲。
例えば私が知っている人。
私の通う場所。
そういうもの。
だけれど
私の知っている人にも私の知らない顔があるし、
私の通う場所は以前からそこにあるのだから、
私の知っていることだけが私の世界。

そして誰の世界も、
それはそれで辻褄が合うものでしょう。

だから。
他人の世界と触れ合うとき、
時として次元の違う｢世界｣同士なのだと
感じることがあります。
決して交わることのできない世界。
だけど双方が｢正しい｣。

そんな時私は
理解し得ないと言う、どうしようもない無力感を感じます。
そして｢世界｣は簡単に
壊したり、歪めたり、改めたりできるものではないから
所有者は頑なに｢世界｣を守ろうとします。当然です。

存在する全ての｢世界｣を理解しようとするのは
ただの驕りです。
けれど
せめて身近な人の｢世界｣は
理解したいと思いませんか。
おかしいと思ったところは、改めて欲しいと思いませんか。

私には分かり得ない他人の｢世界｣を
壊さぬように
改めようとするのは間違いなのでしょうか。

そして自分の｢世界｣に
他人に大いに影響する一部を持っている方には
身近な人の｢世界｣を脅かしてはいないかと
一度省みていただきたいと思います。
あなたの｢世界｣と同じように、
他の人の｢世界｣も
侵されたくない大切なものなのです。

謙虚さは、常に心に留め
自己を省みることが必要です。
自分の｢世界｣を守るためにも。