忙しくてなかなか会えない彼の家へ行ってみた。
夜勤明けで寝てるのが分かってたけど、
一応メールして、
合鍵でそっと入って、
リビングに入ったら案の定ソファーで寝てたから、
自分の部屋で起きるのを待ってた。
暖房のない部屋の
冷たい床にコートを着たまま座って。
寒くて寒くて、
念のために持っていった手袋をして、
おやつを食べながら、待ってた。
2時間。
洗面所に行ったら、
急にリビングのドアの開く音がして、
あ、起きたんだ、と思って、
洗面所のドアを開けようとしたら、
彼が入ってきて、
思いっきり驚いた後、
思いっきり不機嫌になって、
出て行った。
なに、しに来たんだろう。
悲しくて、悔しくて、
ちょっと買っていった食料をおいて、
帰った。
駅までの道を泣きながら、
寒くてぶるぶる震えながら、帰った。
もう二度と、行かないよ。
もう当分、会わないよ。
帰ってきてから、
ペアリングを外して、しまいました。
さよならが近いのかもしれません。